過去の話

過去の話③

私はTwitterで知り合ったAさんのことを好きになった。

ある夜。AさんとLINEで話している時に、私はAさんに「好きだよ」と冗談ぽく言ってしまった。

Aさんには、過去に死を考えるほど絶望的だった時に、Aさんを支え、生きる希望を与えてくれた女性がいた。

その女性とは、再婚も考えてないし、一生会えなくもいいと言っていた。

その方はネットで知り合った女性ではない。実際に会った事もあるし、今でも会おうと思えばいつでも会えると…

Aさんとその女性は心で繋がっていて、恋愛を超えた関係だそうだ。SEXはしていないようだった。

Aさんは心の中にいるその女性のことを想いながら、一生生きていくと言っていた。

当然、私なんかが入り込む隙間はない。

それでも私は闇を抱えているAさんを助けてあげたいと思っていた。私にできることが何かあるのではないかと。

大切な女性がいることを知ってからも、私は変わらずAさんにLINEを送っていた。

会いたいとか恋人になりたいなんて、全く思っていなかった。

ただ、Aさんに生きていればきっと楽しいこともあるよってことを、わかって欲しかった。

「死にたい」なんて、もう2度と考えないで欲しかっただけだった…

 

これは2019年11月頃の話です。

私はこのままAさんのことを想い続けていいものか悩んでいた。

家族に対する後ろめたさもあった。

私はこの頃、誰かに話を聞いて欲しくて仕方がなかった。

1人で悩んでいるのは、あまりにも辛すぎる。

そんなことを考えていた時、私の運命を変える出来事があった…